学校検診

学校検診

八王子市医師会は八王子市の学校保健に関して様々な所で協力をしています。以下に、主な業務をご紹介いたします。


1.学校医

児童・生徒の学校生活での健康を守るために、八王子市ではすべての小・中学校に学校医を配置していますが、医師会は市の要請を受けて医師会員の中から学校医を紹介しています。内科、眼科、耳鼻科は各学校に必ず1人配置されています。精神科医は八王子市全体の学校を管轄しています。

<学校医の主な仕事>

■定期健康診断:内科、眼科、耳鼻科について毎年5月から6月の間に全児童・生徒の健診をします。異常があった場合各家庭にお知らせを出して専門医への受診を勧めています。
■移動教室前健康相談:6月から7月ごろに行われる移動教室の前に、参加するのに健康上の問題が無いか相談に乗ります。必要な場合はアドバイスをします。
■就学時健康診断:毎年10月から11月の間に、次の年に入学してくる予定の児童・生徒の健康診断をしています。
■学校保健委員会:毎年1回以上、学校内での保険にかかわる問題を学校長が開催する学校保健委員会に出席して専門家としての意見を述べます。
■感染症対策:インフルエンザ等の感染症の流行時に、学級閉鎖を始めとする色々な感染症対策のアドバイスをしています。
■メンタルヘルス:現在学校では、いじめ、不登校、学級崩壊などを始めとして精神的な問題が多発しています。学校精神科医は様々な相談に乗り、問題解決に当たっています。

2.学校心臓検診委員会

学校での突然死の一番の原因である心臓疾患を発見するために、小・中学校の1年生全員に心臓検診を行っています。学校で心電図検査を行い、これを判読して学校医と心臓検診委員会委員が一次検診を行います。一次検診で心電図異常のあった場合、また、学校医の健診で心雑音や不整脈などの異常が見つかった場合、専門医による二次検診を行っています。更に、必要な場合は専門医のいる病院へ紹介し学校生活管理指導表(心臓病用)を出してもらい、学校生活中の突然死を防ぐ努力をしています。

3.腎臓健診

尿検査をして、異常のある場合は専門医に紹介し精密検査をしています。尿異常のある児童・生徒の管理は学校生活管理指導表(腎臓病用)を出してもらい学校生活上の指導の参考とします。

4.小児アレルギー疾患対策委員会

先日、食品アレルギーによる痛ましい事故が起こりました。医師会では小児アレルギー疾患対策委員会を立ち上げ、アレルギー疾患のある場合、主治医の先生から学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)を出してもらい、学校生活で事故が起こらないように対策を講じています。

5.学校保健会

八王子市の学校保健に関する様々な事柄を相談する会議に参加しています。学校からは、小・中学校長、養護教諭、栄養士の代表。市からは、指導主事、保険給食課担当職員。歯科医師会、薬剤師会からは担当理事。医師会からは医師会長、内科学校医、耳鼻科学校医、眼科学校医の担当理事が出席しています。
(文責:石塚)